2024年風薫る5月吉日。天気に恵まれた博多界隈は多くのイベントで盛り上がりました。その中の一つ!とまで言っていいかはさておき、櫛田神社すぐ近くにある由緒ある「博多町屋ふるさと館」で講談仲間が企画・主催した講談会に8人で参加しました。
明治時代中期の建造物を移築した「博多町屋ふるさと館」は、当時の風情そのままに博多織の実演や体験、着物図柄の絵付け体験も出来、高い吹き抜けや中庭に町屋の趣があって落ち着きます。
博多の伝統文化を学ぶのに最適なこの場所で講談会を開催するのは初の試み。演目は「妲己のお百」「鍋島猫騒動」「秋色桜」「桂昌院」「母里太兵衛」「南総里見八犬伝」「博多の仙厓さん」など。それぞれ毒婦もの、怪談話、人情もの、玉の輿の語源の裏話、黒田節の由来、冒険活劇とさまざまでバラエティ豊か。お客様も温かくて楽しい良い雰囲気の中で2時間があっという間に過ぎました。
私は1993年2月に実際に取材した経験を元に作った創作「平成矢ガモ騒動」を披露して会場の笑いを誘いました。
驚いたのは予想以上のお客さんが来てくれたこと。始まる前から待っている人がいて用意した椅子はあっという間に埋まり、講談の最中も外から聞いている人がいるなど、常に客席は満席状態。
お天気に恵まれ、博多の観光名所での講談会だったからなのでしょう。入場無料、出入り自由は素人の講談会だからこそできる技。ふらりと入ったお客さんから「初めて講談を聞いて面白いので最後まで聞きました」と言われて嬉しくなりました。企画してくれた紅みきさんと講談仲間に心から感謝です!
気持ちの良い5月の一日をありがとう!
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